1.土壌ガス調査とは?
第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)による土壌汚染を確認する場合に、最初に行われる調査です。土壌中の気体(土壌ガス)を採取し、第一種特定有害物質の量を測定します。
土壌汚染対策法に基づく調査では、地歴調査の結果、第一種特定有害物質による土壌汚染のおそれがあると評価した場合に実施します。
●こんなとき土壌ガス調査が必要とされます
・土壌汚染対策法への調査義務や調査命令への対応
・第一種特定有害物質の使用履歴場所近傍の状況把握
ミヤマでは、簡易的な土地のリスク評価から土壌汚染対策法に基づく調査まで、お客様のニーズに応じて対応します。
2.土壌ガス調査の内容・流れ(土壌汚染対策法に基づく方法)
以下の(1)~(4)の順番で、土壌ガス調査を実施します。
(1)調査計画
(2)土壌ガス試料採取
(3)土壌ガス分析
(4)報告
(1)調査計画
地歴調査の結果を元に計画を作成します。
◯試料採取等対象区画の選定
調査対象地の最北端を起点として、東西及び南北方向に10m間隔で引いた線で調査対象地を格子状に
区画(単位区画)します。

◯試料採取地点の配置
地歴調査で確認した土壌汚染のおそれの状況に応じて、地点を配置します。
汚染のおそれが多い場合は10m×10mの格子毎に1地点、汚染のおそれが少ない場合は30m×30mの
格子毎に1地点です。



(2)土壌ガス試料採取
◯試料採取孔の穿孔
ハンマードリル、ボーリングバーを用いてφ22㎜、深さ80~100㎝の試料採取孔を穿孔します。

◯保護管の設置
採取孔に保護管を設置します。保護管の管頭にはゴム栓をします。
この状態で30分程度放置します。

◯試料採取(捕集バック法)
保護管内に採取管を挿入します。ガス捕集バッグを気密容器内に装着し、容器内を吸引ポンプ等で減圧し
ガスを採取します。


◯廃孔
試料採取後の調査孔を砂で埋め直し、表面の状況に合わせた材質で補修します。

◯運搬・保管
採取した試料は保冷箱などを利用し常温暗所で運搬、保管します。
(3)土壌ガス分析
測定は、光イオン化検出器(PID)及び電気伝導度検出器(DELCD)を併用したガスクロマトグラフを使用します。

(4)報告
分析完了後、調査計画から分析結果までをまとめた報告書をご提出します。
調査開始から報告書完成まで、標準で1ヶ月程度お時間を要します。