第27話:木へんに夏。
木へんに夏と書いて「榎(エノキ)」。
日本で作られた国字です。
夏の路傍に、涼やかな緑の木陰をもたらしてくれるエノキは、
江戸初期から街道の整備が進むにつれ、一里塚とともに植えられていきました。
今も旧街道筋にはエノキの大樹が往時をしのばせています。
【エノキ】
ニレ科の落葉高木。
材質はやや堅く、建築材、道具材、薪炭などに使われます。
また国蝶オオムラサキの食樹でもあります。