第20話:ヒポクラテスの木。
初冬の街路に、鈴にような実を揺らすプラタナス。
俗に「ヒポクラテスの木」と呼ぶのは、
医学の父・ヒポクラテスが、その木の下で医学を教えたから。
紀元前450年頃のことです。
木は今も存在し、40年ほど前には実が日本にもたらされました。
実から育った「ヒポクラテスの木」の一つは、
松本の信州大学医学部にあります。
【プラタナス】
スズカケノキ科。
大気汚染や剪定に強いことから、
世界で最も多く植栽されている
街路樹です。