第03話:桜と情報革命。
今でこそ本と言えば、印刷機でつくるものですが、
つい江戸の時代まで日本では、版木をじかに彫って刷りあげていました。
そこで使われたのがヤマザクラです。
ヤマザクラは木目が緻密で、彫るときは柔らかいのに、時につれ硬くなるため、
刷り上がりの精度が格段に高く、情報伝達力に優れていたのだとか。
さまざまな名著や錦絵はこうして生まれたのですね。
【ヤマザクラ】
日本の代表的な桜の野生種。
和歌などにも数多く詠まれています。