第01話:人類を変えたドングリ。
はるか氷河期の昔、獲物を追って移送を繰り返していた人類。
定住化のきっかけはどんぐりでした。
蓄えが利き、粉にすればいつでも煮炊きができ、しかも滋養が豊富。
食の安定が人類を定住生活に変えたのです。
そして人類は食糧だけでなく、樹からさまざまな道具を、文化を作るようになります。
そんな、樹と人とのふれあいの物語をこのシリーズではお届けしていきます。
ドングリは、ブナ科の木の実の呼び名。
ブナやナラ、カシなどブナ科の木材は、最も古くから私たちに利用されてきました。