第08話:森は、元気の素。
パリの郊外には、ブーローニュ、バンセンヌ、
フォンテンブローの美しい三つの森がある。
パリの人々は週末になると、
車に折りたたみテーブルやイス、ガスコンロを積み、
家族揃って、この森に出かける。
子供たちを林間でのびのびと遊ばせる。
樹齢200年前後のブナやシラカバが鬱蒼と茂る緑の森で、
胸いっぱいに木の香りを嗅ぎ、酸素を吸って帰る。
人々はなぜ森に入るのか。
昔フランスの田舎では、子供が病気になると森へ連れていって、
大きな木の下にしばらく座らせておいた。
木の精が子供にうつって病気が治る、と伝えられているからだという。
実際に森に入ると、子供たちの目が輝き、はつらつとしてくる。
人格形成によい影響を与えるという。
日本は森の国。森の恵みを浴びに出かけましょうか。