第24話:森には少年の夢があった。
子供の頃、森や神社は私たちの遊び場でした。
かすり傷だらけになりながら、日暮まで仲間たちと走りまわったり、
木に登ったりしたことは、大人になった今でも心ときめく思い出ですが、
それは性格を形成するうえでも大切な時期なのだそうです。
先祖の猿の頃、森の樹上生活が人間の手を発達させた。
木登りは人間がもっている能力を使っているのだという。
子供たちは大木に登り、枝に腰かけ、
樹皮や葉を齧って味まで感じていた。
森に囲まれた神社は、村の中心にあり、精神的な支えでもあった。
またグリム童話や白雪姫など、親から子供へと語り継がれる童話が、
身近な森を舞台にいろいろな国で生み出されてきました。
今、子供たちは森で遊んでいるのでしょうか。
子供たちが遊べる森を私たちは残せるのでしょうか。