第22話:森林だったサハラ砂漠。
砂漠の面積は地球の三分の一、日本の面積の100倍。
砂漠は太古から同じ場所にあるわけではなく、
気候の変化などによって位置や大きさが変化している。
アフリカを例にとれば、200万年の間、地球規模の気候変動によって
幾度かの氷期、間氷期が繰り返され、
アフリカ大陸に吹く風の流れが変わり、雨の降る地域も変わった。
砂漠と森林の分布状況は、その地域の湖底の調査でわかる。
それによるとサハラ砂漠は森林だったという。
このように数十万年というスケールでの変動とは別に、
近年問題になっているのが、人間の影響による砂漠化。
熱帯や降雨の少ない地域では、自然の植生の回復力が弱いため、
過剰な森林の伐採や放牧が容易に砂漠化を引き起こし、
地球環境の異変に影響を及ぼしているのです。