第20話:森には住めない白樺。
高原などで青春の夢をくすぐる白樺。標準和名はシラカンバ。
このシラカンバの林の将来が心配されています。
シラカンバは暗いところが苦手で森の中では生き残れないからだという。
信州や東北に広がるシラカンバ林の多くは、元は牧草地。
シラカンバの種は羽根がついていてよく飛び、
牧場や草原に林をつくった。人が草原を拡大するにつれて
各地にシラカンバの林ができたと考えられています。
シラカンバの後継樹を育て、林を残して行くには、
林の中を明るくする必要があり、そのためには
今あるシラカンバを切らなければならないという、
矛盾した話になるのだという。
シラカンバの寿命は約100年程度。明るい地を求めて、
シラカンバは流浪の旅を続けるのでしょうか。
私たちも一緒に考えて行きたいものです。