ピジョンポスト58号掲載
スイカ
南アフリカのサバンナや砂漠地帯が原産のスイカ。遥か紀元前数千年前から栽培されてきたといわれます。日本では、西方から伝来した瓜という意味から「西瓜(スイカ)」の漢字が当てられました。
果肉の赤い色は赤色色素のリコピンで、活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。利尿作用や血圧低下賞のあるカリウムとシトルリンが含まれており、高血圧や動脈硬化、膀胱炎、腎炎の予防効果もあります。皮と種は、漢方薬の材料にも使われ、皮はコレステロールを減少させ、欠陥を拡張させる効果、種には強壮、止血、のどの痛みなどに効果のある薬として用いられています。ところで、俳諧の世界では、スイカは夏の季語。旬が立秋の頃だからなのですが、夏バテぎみの体にスイカで活を入れる、空き近い今頃にもってこいの、食の健康法かもしれませんね。