ピジョンポスト 43号掲載
メロン
一年を通して楽しむことのできるメロン。
温室栽培の高級メロンは、明治天皇の台所を賄っていた子爵がイギリスから導入したのがはじまりと言われます。
その後、大富豪の農場に広がり、その名残から温室栽培メロン「アールス・フェボリット(伯爵の好み)」は現在も高値で取引されています。トレードマークの網目は、生育過程でできるヒビワレの痕。ネットの美しいものがよしとされていますが、傷痕が評価されるなんて、チョットおかしな気もします。
高血圧予防に効果があるGABAが豊富に含まれています。
また、カリウムなどのミネラルとビタミンCやカロチンも多く含まれていることから、食後のデザートのメロンは、単に口を楽しませるだけでなく、余分な塩分の排出と肥満防止の効果もあるとか。今夜のディナーに、ちょっとリッチに高級メロンを、なんて言ってみたいものです。