ピジョンポスト 41号掲載
百合根
収穫までの3年間、大切に、大切に育てなければ一晩で全滅してしまうこともあるくらいデリケートな植物、百合根。主に北海道で栽培される、コオニユリ・オニユリ・ヤマユリの地下茎の一部です。
ほくほくした食感と、苦味、そして上品な甘味が魅力の食材ですね。天ぷらや茶碗蒸し、スープに入れるなど、いろいろな料理でおいしくいただけます。
百合根は、グルコマンナンという食物繊維を含み、腸内の有害物質や老廃物を排泄し、血中コレステロールを減らす働きがあります。古くから漢方にも用いられ、利尿作用や咳止め、イライラなどの精神不安や不定愁訴(病名のつかない漠然とした体の不調)、不眠解消などに効果があると言われています。
また、消化が良いブドウ糖が多く含まれているので、胃腸の弱い人の強い味方です。