ピジョンポスト 38号掲載
苦瓜
フランスでは「モモルディク」、イギリスでは「バルサムペア」と呼ばれる苦瓜。
アジアだけでなく世界各国で栽培されています。日本には江戸時代に中国から伝わり、特に沖縄では、胡屋(ゴヤ)氏が最初に栽培したことから「ゴーヤ」と呼ばれるようになったとか。特徴的な表面の凹凸は水分を蓄えるためのもので、細かく張りのあるものほど良質といわれます。
暑い季節に食べる定番の夏野菜。独特の苦味成分「モモルデシン」は胃腸を刺激し食欲を増進させる働きがあり、ビタミンCが豊富なため、夏バテと夏風邪の防止には最適です。
最近ではインシュリン類似物質が豊富に含まれており血糖値の調整にも役立つという報告も。ただし、中国で「涼瓜」と呼ばれるように、体を冷やす作用があるため、冷え性の人は取りすぎにご注意を。