ピジョンポスト 36号掲載
キンカン
「風邪がはやるとキンカンが売れる。」と言われるほど、昔から風邪の民間薬としてよく知られているキンカン。鎌倉時代に中国から渡来し、和名を「姫橘(ヒメタチバナ)」といいます。
ミカンの中では最も小さな果実で、香りは強くさわやかです。ビタミンA、B1、B2、C、リンなどの栄養素のほか、多量のクエン酸、そして果物としては珍しくカルシウムが多く含まれています。皮のまま生食するほか、砂糖煮にして料理や薬用に用います。
風邪には、しぼった果汁を盃一杯に砂糖かハチミツを加え、熱湯を注いで寝がけに飲むと効果的。その他、動脈硬化や、高血圧、解熱、風邪の予防、喉の炎症を抑える効果もあります。