ピジョンポスト 35号掲載
カズノコ
おせち料理に欠かせないカズノコ。ニシン漁が栄えた北海道では、ニシンのことを「カド」と呼んでいました。その子つまり「カドノコ」が転じて「カズノコ」になりました。「数の子」は卵の数が非常に多いことから付けられた当て字です。
魚卵はコレステロールが高いと思われがちですが、カズノコには悪玉コレステロールを減らし、逆に善玉コレステロールを助ける働きがあるEPA(エイコサペンタエン酸)、
また、DHA(ドコサヘキサエン酸)や良質なたんぱく質の他、老化防止に役立つビタミンEも多く含まれています。
ちなみにカズノコを正月料理の定番にしたのは意外や徳川八代将軍吉宗。正月くらいは貧富を問わず多産の縁起物、カズノコを食べて年の初めを祝おうと言ったとか。