ピジョンポスト 5号掲載
桃
「古事記」や「日本書紀」にもその名がみられる桃。原産地の中国では「果実の王様」、「長寿の実」といわれ、三千年も前から栽培されているようです。日本では五月下旬にハウス栽培物されたものが出回りはじめますが、もっともおいしいのは暑い7月から8月にかけてです。
桃にはカリウムとナイアシン(ビタミンB5)が多く含まれています。
日光によく当たったほうがあかくなり、ビタミンも多くなります。
ペクチンが多く含まれていて、毎朝一個ずつ食べると便秘の解消に効果的です。漢方では種の中の仁が使われます。桃仁は下腹部の張り、痛み、血液の循環障害、婦人病などに使われます。
また葉は入浴剤にすると、あせもやアトピー性皮膚炎にもよいとされています。花も、便秘やむくみのときに非常に強い効果を発揮します。不老長寿の仙果、桃。夏バテにもいいそうです。ヘルシーな夏バテ対策に桃をどうぞ。