ピジョンポスト 4号掲載
鰹
目には青葉 山郭公 はつ鰹
春ですね。五月頃、暖流に乗って日本近海に北上してくるカツオは、戦に勝つ魚として縁起ものに好んで仕様されてきました。今でも結納や結婚式の引出物として送られるかつおぶし。生のカツオ5kgからできるかつおぶしは800~900g。それだけにおいしさも栄養も、ギュッと濃縮されています。
カツオにはタウリンが多く含まれていて、貧血の予防、コレステロールによる肝臓障害の改善などに効果があります。
また老化防止、抗アレルギー作用、学習能力の向上によいとされるEPA・DHAは、タイやフグなどいわゆる高級魚より、カツオ、イワシなど背の青い魚に多く含まれています。ストレスやガンの予防にも有効なカツオ。これからが旬です。