ピジョンポスト 46号掲載
鮭
古くは出雲風土記にも登場し、神に捧げられたり、信仰の対象にすらなった特別な魚、鮭。アイヌの人たちは、神のもとから来る魚、「カムイチェプ=神の魚」と呼び、鮭迎えの儀式を行い、犯してはならない約束事を決め捕獲していたとか。
「冬越しの薬食い」と言われるほど多種のビタミンを含み、特にビタミンAが豊富で、呼吸器系粘膜の細菌やウイルスに対する抵抗力をアップさせます。
さらに、判断力や集中力を高めるDHA(ドコサヘキサエン酸)、コレステロールの低下作用、高血圧や動脈硬化などの予防に効果のあるEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含みます。
故郷の川をどうやって捜し当て戻ってくるのかなど、その習性はいまだナゾが多いとか。川がきれいになったのか、最近回帰数が増えているようです。