観察倍率2,000倍のイカの吸盤
タコとの違いはイカに?
軟体動物の頭足類に分類されるタコとイカ。その特徴ともいえる吸盤を観察すると、イカには不気味な歯が!? これは角質環と呼ばれ、泳ぎながら狩りを行うイカにとって、獲物を素早く捕まえるのに不可欠な役割を担っています。一方、待ち伏せ型の狩りを行うタコには海底を移動する際に引っかかって邪魔になる角質環はなく、吸盤は筋肉を収縮させ中心にある空洞部を真空状態にして吸い付く構造をしています。一見似ているイカとタコも、生活環境により様々な違いがあるのですね。ちなみに、ハレの日にタコが良く食べられるのは、紅白の見た目や8本足が末広がりに繋がる等の縁起担ぎから。まもなく新年度。皆様のご"多幸"を心よりお祈り申し上げます。