観察倍率5,500倍の蛾の複眼
わずかな光も逃さない! 蛾の複眼
画像は蛾の複眼を拡大したもの。一つ一つの丸みは個眼といわれ、その表面には凹凸があるのが分かります。これは、モスアイ構造と呼ばれ、多くの夜行性の昆虫にも見られる特徴です。この凹凸が光の反射を防いで目の内部へ多く光を取り込み、外敵に見つかりづらくすると同時に、夜間のわずかな光での活動を可能としています。モスアイ構造を応用した反射防止技術は、テレビや携帯の液晶、美術館等で使用する保護フィルム等で既に実用化されており、最近では、光を効率的に集めることで太陽光パネルの発電効率を向上させる研究も進んでいます。