倍率2,000倍のフクロウの小羽枝
古来からの知恵の象徴が 現代の騒音問題も解決! ?
闇夜を音も無く飛ぶフクロウ。その秘密は羽の構造にあります。他の鳥の小羽枝は先端がフック状で、隣の小羽枝に巻き付いているのに対し、フクロウの小羽枝はまっすぐに伸びています。これは、羽外縁部のギザギザとした「セレーション」同様、乱流の発生を抑える役割があり、風切音の軽減に繋がっています。また、これにより小羽枝同士が間隔を保つことができ羽同士が擦れ合うことで発生する羽ばたき音も抑制します。こうしたフクロウの羽の構造は、新幹線走行時の騒音を軽減するため既に応用されており、現在はドローンなど回転翼をもつ製品からの音を抑えるための研究も進められています。