観察倍率2,000倍の松の葉 汚れが詰まった気孔(左)と 正常な気孔(右)
縁起物の松は自然の空気清浄機!?
お正月飾りにも使われる松の葉を拡大すると、表面にたくさんの「あな」が空いているのが分かります。これは気孔と呼ばれ、ここから植物が生きていくのに不可欠な呼吸や蒸散が行われています。しかし、よく観察すると、中には気孔が詰まっているものがあるのを確認できます。実はこれ、自動車の排気ガス等に含まれる微粒子で、いわば空気の汚れ。松の気孔は他の植物に比べ大きく陥没しているため、大気中の汚れ等が詰まりやすいといわれています。
松が多く植えられた神社やお寺等で空気が澄んだ感じがするのは、このように松が汚れを取り空気を綺麗にしてくれているからなのかもしれませんね。