観察倍率1,000倍のサボテンの棘
乾燥した場所で生き残る術とは?
観葉植物として人気のサボテン。人間にとっては嫌われることの多いサボテンの棘ですが、動物から身を守ったり、温度調節機能を果たすなど厳しい砂漠環境で生き延びるための知恵と工夫が詰まっています。さらに、棘は水分補給にも重要な役割を果たしています。棘を拡大すると、より小さな棘が生えているのが確認できます。この棘が空気中の微小な水滴を効率的に集めるのに役立っており、集めた水分を棘座と呼ばれる、複数の棘が一か所から生える場所へと送っています。ちなみに、大部分のサボテンが葉をもたない理由は、体の表面積を減らすことで、蒸散による水の損失を抑え体に水を蓄えるためです。
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