観察倍率1,500倍のアメンボの爪
水面に立つアメンボ 沈まずに進む秘密
アメンボの足を拡大すると、細かい毛でびっしりと覆われているのが確認できます。実はこの無数の毛が水に浮くことができる理由。この毛が足の表面積を大きくすると共に毛の間に空気の層を作り、水が持つ表面張力を最大限に生かして浮いているのです。また、足から分泌する油も水を弾くことに役立っています。さらに、足の先には曲がった爪が生えており、この爪を水面に食い込ませて蹴ることで推進力を得ています。足には、水面に落ちた虫の動きや仲間からの信号を感じ取る機能もあるといわれており、水面に触れるわずか100μmがアメンボにとっては重要な役割を果たしています。