観察倍率1,000倍のマイマイガの翅
Xデー再び!?
蝶や蛾の翅の部分を拡大すると、表面に花びらのようなものが生えているのを確認できます。これが翅をつまんだ際に手に付く"粉"の正体、鱗粉。文字通り、魚のうろこのように翅の表面を覆っており、水を弾いて雨などから翅を守るほか、翅の表面に凹凸をつくることで空気抵抗を減らし、飛翔を助ける機能もあるといわれています。鱗粉は翅の表面の毛が平に変化したもので、蝶や蛾にとっては非常に重要なものですが、一度抜けると再生することはありません。写真はマイマイガの鱗粉とその抜け跡を撮影したもの。10年程の周期で大量発生するといわれるマイマイガが長野で発生したのは今から6~7年程前。街路樹にぶら下がり、突如視界に現れる幼虫には皆さま十分ご注意ください...。