観察倍率1,000倍のつくしの胞子
庭を侵略するミクロの火星人
春になると目にするつくし。画像はその胞子を拡大したもの。足のようなものは弾糸(だんし)と呼ばれ、わずかな湿度の変化に反応し伸び縮みします。弾糸が伸び、空気抵抗の大きくなった胞子は風によって飛ばされ、湿度の高い場所に辿り着くと、弾糸が丸まるため風に飛ばされにくくなり、その地に定着して繁殖します。
胞子を飛ばすとつくしの役目は終わり、枯れてしまいますが、地面に落ちた胞子はスギナへと成長。
私たちにとって厄介者のスギナが侵略範囲を広げているのは、ミクロの火星人の仕業だったのですね。