観察倍率1,000倍のバラの花びら
美しきバラ 吸水のメカニズム
気温と同時に湿度の低下も気になるこの季節。私たち人間以外の生き物はどのように乾燥から身を守っているのでしょうか。画像はバラの花びらを拡大したもの。表面には凹凸した粒々があるのが分かります。私たちの目には撥水しているように見える花びらですが、実は、霧のような微細な水滴を吸着する親水性と、雨のような大きな水滴をはじく疎水性の両方の性質を備えています。そして、これは花びらの持つ化学的性質と画像のような凹凸構造によるもの。水滴の大きさを選択し吸収するこのような性質によりバラは長時間開花するために適度な水分を保持出来ます。人間もバラも美を保つためには保湿が大切なのですね。