観察倍率1,000倍の小羽枝
鳥の羽根の秘密~小羽枝編~
鳥の羽根の秘密に迫る第2弾。今回は撥水のメカニズムを解明します。鳥の羽根は羽軸から左右に羽枝が伸び、そこから更に小さな「小羽枝」が生えた構造をしています。画像は小羽枝を拡大したもので、板状の小羽枝が重なり合いながら並び、凹凸があるのがわかります。水滴は表面張力により約20μmのこの隙間に入りこめず、丸くなって転がり落ちてしまうのです。鳥は羽繕いをしながら身体から分泌される脂で羽根のコーティングを行いますが、羽根の構造そのものにも撥水性を生み出す秘密が隠されていました。ちなみに、羽根の表面に付着したゴミは、水滴が落ちる際にいっしょに綺麗にしてくれるようです。
参考文献:「カラスブログ」 https://carasblog.net/