観察倍率2,000倍の羽軸
鳥の羽根の秘密~羽軸編~
鳥の羽根には空を飛ぶ際の推力や揚力を生み出す、方向転換を行う、雨から体を守る等、様々な役割があり軽さと強靭さという相反する要素の両立が求められます。画像は羽根の中央にまっすぐ伸びる羽軸を拡大したもので、一つ約20μmの大きさの無数の空洞が蜂の巣のように密集しているのが分かります。強度に優れたハニカム構造のような造りが、軽量でありながらも丈夫で折れにくい羽根を支えていたのです。ちなみに、夏に落ちている羽根をよく見かけるのは子育てが一段落し、傷んだ羽根を秋の大移動や厳しい冬に備えて生え変わらせるため。羽根には菌類が付着していることもあるため、手に取って観察する際には十分注意して下さいね。