観察倍率1,000倍のサンショウの葉
日本原産香辛料 サンショウ
ピリッとした辛味と爽やかな香りが特徴のサンショウはミカン科の植物で、におい成分には柑橘類と同様のシトロネラールやリモネンが含まれています。サンショウは葉や実、樹皮など、どの部分にも芳香があり、それぞれ旬は異なりますがあらゆる部分が香辛料として使われています。画像は葉を拡大したもので、蜂の巣状に並ぶ直径20~30μm程のゼリーのような粒の中に香り成分があります。料理に添える際などは葉を手で叩いてから使いますが、叩くことでこの粒を割り、香りを広げているのです。3世紀頃の「魏志倭人伝」にも登場し、古来より日本人の食生活になじみの深かったサンショウは別名「ジャパニーズペッパー」ともいわれます。