観察倍率3,000倍のさんまの鰓の二次鰓弁
魚の鰓(えら)効率的な呼吸を支えるものとは...?
画像はさんまの鰓部分の鰓葉を拡大したもの。鰓葉はすすきの葉のようなものが集まってできておりこの一本一本は鰓弁と呼ばれ、この中を毛細血管が通り、水中の酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出しています。肺も鰓も仕組みはほぼ同じですが、酸素量が空気中の1/30しかない水中から酸素を取り込むのはかなりの労力が必要です。そのため、鰓弁の両側にはひだ状の二次鰓弁が付いており、これが密に存在することで鰓の表面積が広がり、ガス交換の効率を高めているのだとか。鰓の構造を参考にして、人口鰓の開発も行われており、既に水深約5mの条件で約30分の潜水が可能であることが確認されています。