1,000倍に拡大したテントウムシの足の裏
テントウムシ 落ちない秘密
春が近づき、目にする機会も増えてきたテントウムシ。足を拡大してみると先端に無数の毛が生えています。ガラス等の平らな場所でも落ちずに上ることができるのは、この毛の間に分泌液がでて、毛細管現象や分泌液の粘性によって接着性を高めているから。分泌液を利用する為、水中では歩けないと考えられていましたが、最近の研究で毛に泡をためることで水を弾き、接着性の高い足を直接水底につけて水の中でも浮き上がらずに歩けることが分かりました。接着と剥離を簡単に繰り返すことができるこの構造は、環境負荷の低い新しい接合技術として様々な分野への応用が期待されています。