観察倍率1,000倍のハスの葉
ハスは泥より出でて泥に染まらず
夏に見頃を迎えるハス。画像は、ハスの葉の表面を拡大したものです。表面にある突起は水との接触面積を小さくし、撥水性を高める作用があるといわれています。さらに、この突起は、粉の様なワックス(ロウ)の結晶に覆われており、撥水性を一層高めています。その結果、葉の上にのった水滴は表面に付着している泥やほこり、小さな虫までも取り込みながら落ちていくため、ハスの葉は常にきれいなまま。ハスが泥に染まらないのは、表面構造の複合作用のおかげだったのですね。