観察倍率1,000倍のササの葉の断面
植物を支える宝石 プラントオパール
まもなく七夕の季節。短冊に願いをと、ササの葉を持ちうっかり手を切ってしまった経験はありませんか?その原因は画像中央部に見えるひし形のプラントオパールと呼ばれる微小なガラス質細胞で、ササをはじめイネ科植物に特に多く含まれています。植物が体を支えるために作られるプラントオパールは、変化しにくい物質で植物が枯れても朽ちることなく土の中に残り続けます。植物の種類によって、形や大きさが異なるため、昔の地層に残されたプラントオパールを調査すると当時の植生や環境を知る手掛かりにもなります。