カニの殻を4,000倍に拡大した画像
固い甲羅の意外な一面
旬の味覚カニ。美味しい中身に気を取られがちですが、実は外側にも驚きの秘密がありました。固い甲羅の裏にある"キチン質"という物質でできた薄皮を拡大したのがこの画像。細い繊維が集まってできたこれらは"キチンナノファイバー"と呼ばれ、高強度・高弾性・低熱膨張等の特徴をもつことから、素材を強化する補強繊維として工業用途での利用が期待されています。また、創傷や火傷等への治癒効果もあり、医療分野では既に実用化も。食べる時には厄介なカニ殻も、多
くの可能性を持った新素材として注目されつつあります。