2008.10.11
全てのドライバーをエコドライブのエキスパートへ。
統合型運行管理システムMHS-03DT&e-trailオンラインサービス
今、社会が、お客様が必要としている環境技術とは何か?ミヤマは、35年間、環境という領域の中で、技術追求をして参りました。水質問題、廃棄物・リサイクルの課題…そして近年、大きな環問題となっているのが、地球温暖化防止に向けたCO2削減対策です。これに向けた最新の環境技術として開発いたしましたエコドライブナビゲーションシステムMHS-01は、2001年の技術発表、2003年の発売開始を経て、多くのお客様にご導入をいただいて参りました。
そして本年9月、弊社システム研究所は、これまで導入いただいたお客様からのご要望を取り入れた最新鋭機MHS-03DTを発表いたしました。
ミヤマの環境技術に新たなジャンルを切り拓き、次の環境技術へのステップともいえる当システムについて、システム研究所営業推進部係長田中浩一に訊きました
M:今回のMHS-03DT開発にあたって目指したところは?
T:エコドライブナビゲーションシステムの最大の特長は、ドライバーに対するエコドライブの為のリアルタイムナビゲーション機能にあります。導入企業様では、1,200万kmの走行で21.2%のCO2を削減し、燃費向上率も27%という実績が出ています。従来機のMHS-01でご評価いただいた独自のエコドライブテクノロジーを核として、MHS-03DTの開発では、環境対策から経営効率の改善、経費削減を可能とし、物流事業に携わるすべての方に使いやすいシステムを目指しました。
M:具体的には、どんな部分が新しくなったのでしょうか?
T:まず、通信モジュールを搭載し車両の現在位置を常に把握できるようにしました。また、管理者からドライバーへ向けたメッセージをディスプレー画面に表示できますので、緊急時の対応や、道路状況や天候の急変等にも柔軟に対応できます。
M:MHS-03DTは、デジタルタコグラフ機能も追加されるようですが。
T:MHS-01の発売以来、多くのお客様からデジタルタコグラフ機能を搭載して欲しい、とのご要望をいただき追加しています。 デジタルタコグラフは、運行記録を確実に残さなければなりません。そのため、事故などの激しい衝撃、瞬間的に100Gを超えるような衝撃にも耐えられる構造でなければなりません。そういう意味では、ハードウェアの信頼性もさらに高いものが出来上がったと考えています。
M:最新の車両への接続や外部機器との接続拡張も図っているようですね。
T:MHS-03DTは、どんなトラックにも搭載できますが、今回新たに、最近のトラックで使われているCANという車両用ネットワークにも対応しました。専用コネクタに接続するだけで簡単に取り付けられます。また、パソコンなどにも使われているUSBコネクタを標準装備し、拡張性を格段にアップさせました。たとえば、ETC、バーコードリーダ、温度センサなど、様々な外部機器が接続できる仕様になっています。
M:今回新たにe-trailオンラインサービスの提供も同時に開始しますが。
T:e-trailオンラインサービスのコンセプトは、「かんたん」「しんせつ」「べんり」です。インターネットを閲覧できるパソコンがあれば使える、というのがポイントです。e-trailは、車両から無線通信を介して集まってくるデータを、ASPというしくみを使って、お客様に提供します。専用ソフトが不要なので、インターネット閲覧ソフト(ブラウザ)をクリックするだけで、車両の稼動状況や経営指標など必要な情報を見ることができます。 無線によるデータ収集やASP等の技術を、エコドライブナビゲーション機能と融合し、物流事業における経営・運行管理の統合システムとして提供できたと自負しています。
M:9月に行われた国際物流総合展2008では、大きな反響をいただいたようですね。
T:デジタルタコグラフ機能の搭載、10万円を切るMHS-03DTの本体価格、無線通信とインターネットを利用したオンラインサービスの提供等、新たに加わった機能やサービスに対して、来場者の皆さんから強い期待感をひしひしと感じました。
MHS-03DT発表を機に、ミヤマの産業廃棄物収集運搬を担当する物流部では全ての物流車両について、現在搭載するMHS-01を、本年中にMHS-03DTへと換装していく予定です。これによって、MHS-03DTとe-trailオンラインサービスの機能を活用し、CO2削減、省燃費、セーフティの質をさらに高め、総合的な輸送品質の向上に努めると共に、2010年に2001年比23%CO2削減の目標達成を果たしてまいります。ご期待ください。
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