2008.09.10
VOC汚染に幅広く対応
鉄粉法による分解浄化サービス
ミヤマではVOCの汚染土壌浄化技術として、複数の選択肢をご用意し、現場の状況、お客様のご要望に合わせて、最適な手法を提案しています。今回は、鉄粉法による分解浄化について、環境地質事業部事業部長の近藤武志に訊きました。
高濃度から低濃度まで、各種VOCを浄化
VOC汚染の浄化技術には、土壌を直接掘削して場外に搬出して無害化を行うものから、ガス吸引法など、幾つかの手法がありますが、鉄粉法による分解浄化は、多孔質で比表面積が2〜4㎡/gと大きく、反応性に富んだ特殊鉄粉を土壌中に混ぜ込み、鉄粉の還元分解によってVOCを無害化する手法です。
鉄粉法による分解浄化サービスは、多くのVOCに対応します。例えば、PCE(テトラクロロエチレン)、TCE(トリクロロエチレン)、c-DCE(シス-1,2-ジクロロエチレン)、MC(1,1,1-トリクロロエタン)、DCM(ジクロロメタン)等ですが、酸化分解法、バイオレメデーション、あるいは一般的な鉄粉法と比較しても対応可能なVOCの種類が多く、低濃度から高濃度まで広い範囲で効果を発揮するのも特徴です。また、汚染土壌中に粘土層がある場合にも大変効果が高い手法です。
3軸オーガーにより深部までくまなく浄化
VOCの汚染は深部にまで及ぶケースが少なくありません。3軸オーガーによって地下60mまで混ぜ込みが可能ですから、汚染が深部にまでわたっている現場でも有効です。また、掘削除去のように、汚染土処理用のヤードは不要ですから、比較的狭い敷地での浄化作業も可能です。
特殊鉄粉の混合後、一定の養生期間を経てボーリングによる再調査を行い、VOCによる汚染浄化の確認を行います。なお、現場が土壌汚染対策法に基づく指定区域となっている場合は、浄化完了の確認により申請を行い、指定区域の解除ができます。
ミヤマでは重金属、農薬、油等の土壌汚染から埋設廃棄物の処理まで、事前調査・コンサルティングを含めたトータルのサービスで、最適な浄化手法をご提案いたします。弊社営業担当または下記までお気軽にお問い合わせください。
環境地質事業部
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