2008.06.17
問題解決のための原因究明
ミヤマの原因究明分析
近年、生産現場で発生する様々なトラブルについて、その原因を調査するご依頼が増えています。ミヤマでは、お客様のトラブルの原因を調査・分析し、究明 するとともに解決策までご提案しています。ミヤマの原因究明分析について、環境検査計測事業部 部長 山口正博と、検査分析・報告担当 神林宏太郎に訊き ました。
環境検査計測事業部では、生産現場でのトラブルについて原因を調査する原因究明分析のご依頼が増えていますが。
山口:お客様の生産現場でのトラブルには様々な種類がありますが、今までご依頼のあった原因究明分析は、大きく分けて四つに分類されます。
➀まずは職場環境や工場周辺環境の改善についてのご相談。
➁排水処理設備の水質異常等についてのご相談。
➂製造する製品の不具合についてのご相談。
➃突発的なトラブルの原因究明・再発防止対策についてのご相談。
具体的にはどのようなご相談があったのでしょうか。
神林:職場環境の例ですと、製造現場で作業者が目の痛みやかゆみを訴えるというケースがありました。そこで製造工程をくまなく確認・分析したとこ ろ、薬品 の化学反応により原因となるガスが発生していたことをつきとめました。この製造現場では薬品を変えたばかりで、普段酸性に保つべき廃液がアルカリ性に変 わっていたことがガスの発生の原因でした。生産現場では、様々な化学物質が使われていますので、安全対策はもちろん採られています。しかし、化学物質の反 応という危険性があります。今回は化学反応を起こさない薬品を選定させていただき、今後の安全も考えて設備提案をさせていただきました。
原因を究明するだけでなく、解決策もミヤマからご提案できる、ということですね。では排水処理設備の水質異常について教えてください。
神林:排水処理設備で、排水の濁りと臭気の発生の原因究明のご依頼をいただいたケースがあります。排水経路ごとに悪臭防止法による臭気測定を実施 し、臭気 の原因を究明する他、GC-MSでの排水に含まれる物質の定性分析を行うことで原因となる工程と物質を究明し、対策についてもご提案申し上げました。
—製品の不具合についてのご相談は。
神林: RoHS対応分析をご依頼くださるお客様から、分析時に製品の不良についてのご相談をいただくケースがあります。ある電子部品の金属表面が変色するという 問題がありました。検査をしてみたところ、金属の腐食ではなく、周りの樹脂が劣化して一部が製品に付着していたことが判明。問題の原因は製造工程で使用さ れていた有機溶剤である事がわかりました。金属部品のメッキを行っているお客様の不良が増えた、というケースでは、使用薬品の不適合や洗浄水の劣化等が推 測されましたので、工程ごとにメッキ液、洗浄液等を検査し、原因を究明する事ができました。
——突発的なトラブルにも対応できるのですね。
山口:はい。突発的なトラブルについてはたとえ小さなトラブルでも原因をしっかりと究明して再発を防止することが大きな問題の予防につながります。 お客様は再発防止策について最も力を入れておられます。ミヤマでは原因を究明するとともに再発防止策をご提案差し上げています。 何が原因かわからない、という問題がありましたら、原因究明から解決策までトータルでご提案するミヤマにお問い合わせいただければと思います。
環境検査計測事業部
TEL:026-284-5114 E-Mail:kensa@miyama.net
※掲載内容は発行時点のものです。最新情報についてはお問い合わせください。