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旧ピジョンポスト

ピジョンポスト Vol.45

2005.10.01

排水貯槽の二重化&リアルタイム監視 WDS(ウォーターダクトシステム)

nakamura.jpg 長野県長野市にある富士通株式会社長野工場様。高多層高密度プリント基板やハードディスク用磁気ヘッド等のキーデバイスを製造する、富士通グループ主要工場のひとつです。この度、同工場内の廃液貯留地下槽の安全対策・環境対策として、WDS(ウォーターダクトシステム)を導入いただきました。これまでの徹底した安全管理・環境管理を、さらに向上させるWDS。環境管理部長 中村和男様に伺いました。


-長野工場様は以前から環境活動に大変積極的に取り組まれていらっしゃいますが。

 

wds.jpg 私どもは、県内他社に先がけてのISO14001認証取得や、長年にわたる廃棄物減量や再資源化等、環境対策面で積極的な取り組みを進めてきました。これが評価され、98年には地元長野市から「ながのエコ・サークル」の最高ランクであるゴールドランク第一号の認定をいただいています。現在も、コスト削減と連動したエネルギー・廃棄物削減等の活動を継続的に進めており、こうした総合的な環境活動を通して、工場全体の遵法維持や防災に対する意識はこれまでにも増して高まっています。 長野工場はご覧のように、周囲を住宅地に囲まれた環境にあります。それだけに、安全対策・環境対策には細心の注意を払って臨んでいますが、現状の対策を以て良しとするのではなく、より良い技術や対策があれば積極的に導入したいと考えています。


-そうした、安全や環境への積極的な取り組みのひとつとしてWDSをご採用いただいたのですね。


当工場で生産しているハイエンドプリント基板やストレージ装置用MRヘッド等の製造工程には様々な化学プロセスがあり、それぞれ多量の廃液が発生しています。
今回WDSを採用した廃液用地下槽は、鉄筋コンクリート製の土木槽で、これまでも、内壁に耐薬品性のFRPを貼り重ね、万一の廃液の漏液を未然に防いできました。WDSは、こうした現状の安全管理・環境管理をさらに高め充実することができる、と考えたのです。


-具体的な選定のポイントはどこにあったのでしょうか。


注目したのは、漏液防止の強化と、常時監視が可能、という二点でした。
WDSは、特殊なFRPライニングが漏液を立体構造内に留めるため、漏液防止をこれまで以上に強化できる、というメリットがあります。また、漏液センサーによる連続的な監視ができるメリットも大きいですね。万一、FRP層に亀裂やピンホールが発生しても、漏液が下地の土木層に到達する前に感知できます。事前に状況を把握できれば迅速な対応により、安全管理を確実なものにできますから。

-弊社は、WDS以外にも、様々な点で長野工場様とお付き合いさせていただいています。

 

ミヤマさんには、排水設備、分析、リサイクル、廃棄物など、様々な分野で対応いただいております。私どもがゼロエミッション達成・継続工場であることを理解し、例えば廃棄物に関してもきめ細かい対応をしていただいています。
また、排水処理の薬剤にしても、私どもの処理施設がどうした設備と機能を持ったものであるか、原水の性状はどうかといったところまで十分理解した上でのご提案をいただいています。心強いパートナーだと認識しています。

-ありがとうございます!今後とも、よろしくお願いいたします。



見えない不安を、見える安心に! 今、注目の排水貯槽安全対策、WDS

kiriyama.jpg 環境装置事業部事業部長 桐山 真治

 

排水貯槽管理、特に地下槽については、お客様の多くは何らかの不安を抱えていらっしゃいます。その最たる理由は「見えない」ということです。地下排水貯槽の管理としては、槽内を空にしての定期点検が一般的ですが、「発見した時には、既に手遅れの状態になっているのでは」と不安を持たれるご担当者は多いのです。 WDSは、図のように特殊構造のFRPライニングで構成されています。ライニング内側の3プライ(3枚重ね)のFRPは貯留廃液の性状に合わせた耐久性の高いものを選定しますが、それでも何らかの原因で漏液が発生した場合、直ちに漏液センサーが感知し警告を発します。漏液事故を未然に防ぐ手法を、既存のタンクに無理なく導入いただけます。
WDS以外の手法もないわけではありませんが、既存地下槽の上部を取り壊し、一回り小さな槽を入れての二重化では、工事そのものが大規模になり、また、貯留容量も減少してしまいます。1-2-WDS.gif
WDSは、既存の槽の内壁に特殊なライニング加工を施す手法ですから、大規模な工事は必要ありませんし、ライニングの厚さは6mm程度ですから、貯留容量の減少は事実上なしといっていいと思います。従来の利便性を損なわず、安全性能、環境性能をアップさせるソリューションと考えています。 導入いただいたお客様からは、嬉しい反響をいただいています。

例えば、ISO14001審査時、審査員から「大変素晴らしい管理方法だ」と評価されたと、ご担当者からわざわざご連絡いただいたこともありました。
また、「廃液貯槽の地下汚染事故を防止し、確実に管理できる方法を検討せよ」との課題に対してWDSを社内提案したところ、スムーズに決定し高い評価を得た、とお話しくださったご担当者もいらっしゃいました。見えない不安を、見える安心にかえるWDS。ぜひご検討ください。


WDSのお問い合わせは、弊社営業担当か、下記までお気軽にどうぞ。

 

環境装置事業部
TEL:026-285-4183 E-Mail:souchi@miyama.net

 


掲載内容は発行時点のものです。最新情報についてはお問い合わせください。

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