2004.08.01
ミヤマ環境フォーラム「地球への旅」第2回
今秋10月2日(土)長野市内で、ミヤマ環境フォーラム「地球への旅」の第2回を開催いたします。今回は、宇宙をテーマに、宇宙物理学者で鈴鹿国際大学短期大学部学長の佐治晴夫先生に講演いただきます。フォーラムの見どころ、そして聴きどころ(?)を伺いました。
-「地球への旅」は、私たちの住む地球を従来と異なる視点、複眼的視点から捉え、自然の驚異や不思議を感じながら環境問題を見つめてみる。そして、私たちの生きる地球を再発見していただくひとときを提供する、という趣旨のもと、今回がその2回目になります。
ミヤマ環境フォーラムの趣旨については、私も同じ思いを持っています。 環境問題は、いたずらに危機感を煽るようなネガティブな手法では解決が難しい、と私は常々考えています。そうではなく、例えば、まったく逆のこと、とてもきれいなもの、美しいものを見せてあげる、教えてあげる。美しいものを知ることから、自分たちがめざすべき方向や目標に気づくことが、今、とても大切だと思うのです。そして、もうひとつ加えるとすれば、ユーモアの精神ですね。 今回の環境フォーラムでは、そうした趣旨を踏まえ、宇宙の視点、宇宙物理学者の立場から、環境についてお話していきたいと思います。人間は宇宙の中で創られ、宇宙に還っていく存在です。宇宙の研究は、実は人間の研究であり、生きることの研究です。今、世の中では、戦争、環境、子供の事件など、次々と現れる殺伐とした問題に直面しています。そんな時代だからこそ、きれいなもの、美しいものに学ぶ必要があるのです。そして、最終的には、人生、いろんなことがあるけれど、つらいこともあるけれど、夢を持って生きていこう。そして、元気になろうよ。そんなメッセージが来場される皆さんに伝わって、少しでもハッピーな気持ちで帰っていただけたら嬉しいですね。
-前回同様、音響と映像(大型スクリーン)を駆使しながら、先生の講演を演出していく予定ですが、今回は佐治先生にピアノの生演奏もご披露いただけるようですね。先生がNASAに提案されて、1977年に地球を離れた太陽系・外惑星探査機ボイジャーに積み込まれた曲だそうですが。
ええ、バッハの「平均律クラヴィア曲集第1巻第1番プレリュード・ハ長調」です。この曲が人類を代表する音楽としてふさわしいのはもちろんですが、同時に大変“数学的な”音楽でもあって、それこそがこの楽曲を選んだ理由です。NASAの特別研究官の立場から、地球外の知的生命とのコミュニケーション手段としてなぜこの曲を提案したのか、どんな風に数学的なのかを、演奏しながらご紹介したいと思っています。
-ミヤマ環境フォーラム「地球への旅」でのご講演、大変楽しみにしています。
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