2002.02.01
(社)長野県産業廃棄物協会 産業廃棄物処理技術者等研修会、開催される。
(後援:長野県・長野市)
1月29日(火)、長野市のホテル国際21にて、(社)長野県産業廃棄物協会による、協会員を対象とした『産業廃棄物処理技術者等研修会』が行われました。その模様をダイジェストでお伝えします。
初めに、昨年12月より産業廃棄物協会会長に就任いたしました弊社代表取締役南栄嗣より、昨年12月に協会が配布した『自主点検マニュアル』に会員から高い関心が寄せられた事から、今回長野県及び長野市に後援を頂いて研修会が行われることになった旨が発表されました。
次に、長野県生活環境部廃棄物対策課廃棄物監視幹、木曽茂氏より、『監視指導と自主点検について』と題した発表がありました。
最新データに基づいた不法投棄や野外焼却(野焼き)の状況に関する発表、また、廃棄物に関する県の監視指導の状況や指導項目、行政処分の状況について発表があり、不法投棄、野外焼却共に、一昨年から昨年にかけ件数・総量共に減少傾向にあることが報告されました。
また、監視指導の状況については、平成8年度は1名であった廃棄物指導員が、平成13年度には20名まで増員され、監視指導が強化されている現状を紹介いただきました。具体的な指示項目については、保管基準に関するもの、中間処理基準に関するもの、施設技術基準に関するものなどが上位を占めますが、特に昨年は、本年12月のダイオキシン類規制対応を前に、施設技術基準に関する指導件数が大幅に増えているのが特徴的でした。
最後に行政処分の状況について、処分基準の強化が計られていること、実際の行政処分により、許可取消しや業務停止命令を受けた事業者が急増している現状が紹介され、これまでにも増して、法令に遵守した適正な処理を行って欲しい、とのお話をいただきました。
次に、産業廃棄物の適正処理に関する自主点検の実務について、弊社常務取締役総務部長 宮原省吾より『産業廃棄物適正処理自主点検マニュアルを一層効果的なものにする為に』と題した発表が行われました。
長野県産業廃棄物協会では昨年12月、協会加盟会員を対象に『産業廃棄物適正処理自主点検マニュアル』を作成しました。
循環型社会の形成に向け様々な角度から環境水準の向上に向けた取り組みが行われていますが、残念ながら不法投棄等の反社会的行為はいまだ後を絶たないのが現状であり、廃棄物を取り巻く環境は益々厳しさを増しています。こうした中、長野県産業廃棄物協会では、適正処理に関する研修会、不法投棄パトロールの実施等の事業を通じ、産業廃棄物処理に対する会員の意識向上、県民の理解醸成に努めています。今回の自主点検マニュアルは、そうした活動の一つとして、法令の遵守と地域住民の信頼確保のため、会員自らが自主的に行う点検をサポートするものです。
発表では、当マニュアルの内容を元にした説明と、弊社の具体的な自主点検の実施例が紹介されました。
協会では、今後もこうした研修会を定期的に開催するなどしていく予定とのことです。
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