ミヤマ株式会社

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旧ピジョンポスト

ピジョンポスト Vol.23

2001.06.01

時代の要請と顧客サービスに応えるためにエコドライブ運動3年目の挑戦

活発化する、交通環境をめぐる動き

交通は、私たちの暮らしを実現するために欠くことのできないものです。しかし、自動車等の交通手段によって多くのエネルギーが消費され、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)や大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)等、環境に負荷を与える物質が多く排出されています。経済社会活動に欠かすことの出来ない交通インフラだけに、環境負荷の低減に向けた対策が緊急の課題となっています。

こうした課題に対処すべく、現在様々な施策が講じられつつあります。そのひとつとして本年3月18日、国土交通省は、トラック運送業者らに低公害車の導入や環境に配慮した運転などを促すため、自主的な導入目標を立て実践状況を自己評価できるガイド案を決定しました。ディーゼル車から出る粒子状物質(PM)の削減や地球温暖化防止対策などを進めることを狙いにしたもので、ガイド案の評価項目は

1. 最新排ガス規制適合車への買い替えや低公害車など「環境自動車」の導入状況
2. 整備不良によるPM排出量増加を防ぐための点検・整備状況
3. エコドライブの実践

が柱になっています。国土交通省では、将来、運送業者の取り組みを第三者がランク付けして認証する等に、この認証を活用することを検討しています。

また、このような国の方針に加え、ISO14000シリーズ取得企業を中心として、物流における環境負荷の低減に積極的に取り組まれ、自社内はもとより、収集運搬業者の選定に当たり、環境への取り組みを重視する業者を選定する傾向も次第に顕著になりつつあります。


エコドライブ運動の成果と課題

shinbun01.gifミヤマでは、97年度より、アイドリングストップ運動、エコドライブ運動等を通じ、200台近い収集運搬専用車輌、150台近い営業車輌等の環境負荷低減の活動を積極的に展開して参りました。

97年度、ミヤマでは全社を挙げて、アイドリング・ストップ運動を実施しました。そしてこの成果を踏まえ99年からは、単にアイドリングストップに留まらない、より包括的な運動としてエコドライブ運動を展開。アイドリングストップ運動の実績をベースに10%の燃料消費量削減という高い目標を設定しました。しかし、既に省エネ運転を意識して取り組んだ年をベースとし、そこからさらに10%削減する、という目標は予想以上に厳しいもので、全社員の頑張りも空しく、結果は通年2.6%削減、と厳しい結果に終わりました。

翌2000年度、燃料消費量10%削減達成に再度挑戦が始まりました。
4月から6月にかけては、10%近い大幅な削減に成功、燃費に厳しい夏場も8%~9%の成果を出し、10月には13.1%という極めて高い削減結果を出すまでになりました。しかし、記録的な大雪に見舞われた冬期、道路事情の悪化等により収集運搬の作業効率が著しく低下する中、それまでの貯金を使い果たし、結果、通年では7.3%の達成率を記録するに留まりました。予想外の天候不順等不測の要素があったとはいえ、結果は結果です。今度こそ、いかなる外的要因があっても必ずや10%削減を達成しようと、現在、ミヤマの全社員が、3度目の挑戦を続けています。



お客様に選ばれ続けるミヤマをめざして。

eco02.jpg2年連続で目標値10%削減をクリアすることは適わなかったものの、昨年より今年、今年より来年と、運動の定着・社員の意識向上と共に、ミヤマのエコドライブ運動は、確かな数字となって成果を現しています。
エコドライブ運動は、得てして『省エネ運動』として捉えられがちですが、私たちが目指すところはそれだけに留まりません。エコドライブ運動は、当社に収集運搬を依頼される全てのお客様に対する顧客サービスに直結している、と考えるからです。すなわち、

◎エコドライブの実践は、安全輸送の実践でもある。
エコドライブの、安全に配慮したスムーズな運転操作は、お客様からお任せいただいた廃棄物の安全・確実な収集運搬を積極的に促します。
かねてより当社では、長年の収集運搬事業の経験をフィードバックした、独自の専用車輌を開発し、事故の未然防止と、万一トラブルが発生した場合にこれを最小限に留める数々の安全機構によるハードウェア面での安全対策を行ってきました。こうした二重・三重のフェイルセーフ機構による安全対策を補完するものこそ、エコドライブ運動の実践による安全運転の技術的・精神的向上、いわばソフトウェア的安全対策なのです。ハードとソフトの相乗効果による対策が、安全輸送を支えています。


eco03.jpg◎安全輸送の質を高めるドライバー教育。
当社のエコドライブ運動においては、200名近い収集運搬担当ドライバーの役割が極めて大きくなっています。エコドライブの実践により、安全で環境負荷の少ない運転を心がけていますが、さらに、お客様からお預かりした集荷物を安全に輸送するために必要となる知識を習得しようと、各種国家資格の取得に向けて、多くのドライバーが学習に励んでいます。現在、9割以上の輸送ドライバーが特定化学物質等作業主任者の資格を持つ他、危険物取扱者資格取得者も60名を超え、さらに多くのドライバーが資格取得に向け学習に励んでいます。エコドライブによる安全かつ確実な収集運搬を補完し、より質の高い輸送サービスを提供するためには、ドライバーの質的向上が不可欠である、と私たちは考えます。


eco04.jpg『三度目の正直』を合言葉に、今、ミヤマでは全社を挙げてエコドライブ運動による安全で環境に配慮した収集運搬の実践と、消費燃料の10%削減に取り組んでいます。今後とも、ミヤマのエコドライブ運動に、ご注目いただきますようお願い申し上げます。


ミヤマ エコドライブ運動の経過

97年12月 第1期アイドリング・ストップ運動開始。
98年11月 第1期アイドリング・ストップ運動終了。炭素換算119トンのCO2削減を達成。
99年3月 第1期エコドライブ運動開始。目標は前年比10%の燃料消費量削減。
00年2月 第1期エコドライブ運動終了。前年比2.6%の消費燃料削減、198トンのCO2削減を達成。
00年3月 第2期エコドライブ運動開始。10%の燃料消費量削減に向け再度運動開始。
01年2月 第2期エコドライブ運動終了。10%の目標に対し、7.3%の消費燃料削減、368トンのCO2削減を達成。
01年3月 第3期エコドライブ運動開始。10%削減に向け、3度目の挑戦。


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