2001.04.01
CHARM®防衛庁が導入! 211種類の化学品についてシミュレートできるこのソフトについて、環境検査事業部山口課長に訊きました。
あってはならない事故を想定し、その被害状況を予測。被害を最小限に食い止める訓練と計画を立案することは、今、社会が求める重要なニーズです。CHARM®は、欧米を初めとする世界が認め、国内においても防衛庁、大手化学メーカー等に数多くの納入実績を持つ被害予測計算ソフトです。211種類の化学品についてシミュレートできるこのソフトについて、環境検査事業部山口課長に訊きました。
-このソフトは化学品事故の際の被害予測を計算するものですが、具体的にはどのような機能があるのでしょうか。
主な機能として、 1. 飛散物質の濃度分布と範囲を地図上に表示 2. 飛散物質の拡散状況の三次元表示 3. 飛散物質の化学データや性質、人体の影響の表示 4. 緊急連絡先や緊急対応事項の表示 5. 指定した地点での濃度の経時変化をグラフと表で表示 6. 火災や爆発時における飛散物質の濃度や熱輻射の分布図の表示 7. 建物などがもたらす空気の流れの変化による影響の計算 などがあります。実際の工場の地図を埋め込めば、プラントのどの部分が破損した場合はどんな影響がどのくらいあるのかを計算し、避難エリアはどのくらいなのか、安全宣言はいつ出せるのかなど、具体的に対策が立案できます。また、日常的な機能として、煙突からの化学物質の排出シミュレーションもできます。
-実際の条件に合わせた計算結果を視覚的に表示できるのですね。ユーザーの皆さんは、それをどのように使っていらっしゃるのでしょうか。
防災設備の計画に利用すれば、必要にして十分な防災設備が推定できますので、より効率的な投資ができ、結果的にコストダウンにつながります。ISO14000取得やPRTRに向けたリスク管理にも活用していただけると思います。
-CHARM®は数々の測定結果に裏付けされた精度の高いソフトだそうですが。
アメリカ・エネルギー省(DOE)スポンサーのBurro計画やアメリカ空軍(USAF)スポンサーのEagle計画などのビックプロジェクトにおいてもその確かさが実証されています。この度防衛庁にも複数台納入いたしました。地震や火災による二次災害で発生する化学品事故の防災活動や避難計画も精度の高い対策立案ができますので、自治体の防災ご担当の方にもお勧めしています。
環境検査計測事業部
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