1999.06.01
ミヤマ大町工場リサイクルライン完成 生産ラインで使用する治具のクリーニング再生と金属回収業務開始!
ミヤマ大町工場(所在地長野市)では、めっき工程で使用する治具に付着した金属の回収と、治具の再生を一挙に実現する、専用のはく離ラインを新設いたしました。当ラインについて、桜井工場長に聞きました。
-大町工場のラインが完成し、また新たなリサイクルがミヤマに誕生しましたが、この工場の目的をお話し下さい。
ミヤマでは創業当初からリサイクルをベースとした産廃処理を行ってきましたが、今、お客様の生産ラインにリサイクルを組み込んでいく技術のニーズが高まっています。表面処理工程で発生した金属、酸の生産ライン上でのリユース・リサイクルについては、弊社のAPU・クロマピュア等のシステムをお勧めしていますが、めっき工程で使用する治具などのパーツもリサイクルできれば生産ラインそのもののリサイクルということになります。また、はくりによって回収した金属も同時にリサイクルするのが目的です。
-従来そうした治具類は廃棄されていたのですか?
有価物としての価値を見い出せず廃棄されるものもありますが、お客様の工場内ではくり作業による治具リサイクルを行っている所もあります。しかし、安定した状態で治具に付着している金属も、はくり作業のために溶解する際、不安定な性状になります。 この作業を適正に行うためには、はくり作業工程専門の排水処理や排気処理設備が必要ですが、排水規制なども厳しくなり、お客様からミヤマでのリサイクルのご要望を多くいただくようになりました。
-お客様が設備負担を負うことなく適正に回収・リサイクルを行えるシステムをミヤマがフォローさせていただくということですね。
ミヤマで治具をクリーニング再生し、それを再利用していただければ、生産コスト、また環境への負荷も低減されると思います。また、お客様の工場内での作業は難しい金属回収も、大町工場のライン上では、クリーニングと同時に行えます。回収した金属はミヤマの上越工場でリサイクルされます。
-大町工場ひとつで、2本立てのリサイクルが行われるということになりますね。
今回のラインは大型のはくり槽を導入し、ミヤマの排水・排気装置を設置し、作業環境のみならず、工場周辺の環境にも配慮しました。「はく離工程はあるが、装置が充実していない」「はく離対象物の形が入り組んでいる」「少量である」等の理由から、はく離による回収・再生を断念してきたものがありましたら、お気軽にお問合せいただきたいですね。
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