1997.12.01
環境トレンド ダイオキシンの規制強化
ダイオキシンってなぁに?
廃棄物の処理及び清掃に関する法律が一部改正され、ダイオキシンが法的規制の対象となりました。今注目されているこのダイオキシンとは、一体どんな物質なのでしょうか。
ダイオキシンの正式名称は、ポリ塩化ダイベンゾダイオキシン(PCDDs)といいますが、一般には似たような性質を持つポリ塩化ダイベンゾフラン(PCDFs)やPCB(ポリ塩化ビフェニール)の仲間で毒性の強いコプラナーPCBを含めてダイオキシン類と呼んでいます。ダイオキシンは、発癌誘発性、催奇形性があることが知られています。ダイオキシンには200種類以上の異性体がありますが、毒性の強いものから無害に等しいものまで、その毒性は千差万別です。その中でも毒性のある17種類の異性体が今回規制の対象になりました。
ダイオキシンの毒性は、現在のところ2.3.7.8.-ダイオキシンの毒性を1として、その他の異性体の毒性を相対的に評価する方法をとっています。つまり、いろいろなダイオキシン類の毒性は、物質ごとの決められた2.3.7.8.-ダイオキシン毒性当量係数により、最高毒性物質である2.3.7.8.-ダイオキシンとしての毒性に換算して表示されるようになります。
低コストで信頼性のある弊社のダイオキシン測定
弊社では平成4年からアメリカの分析機関に依頼して測定業務を行っております。その提携先がテキサス州ダラスを本拠地とするマキシム・テクノロジー社です。同社は50年以上の経験を持つ米国トップクラスの環境研究所であり、アメリカ環境保護局(EPA)の規定分析をはじめ、NIOSH、AWWA等様々な分析手法を用いて、お客様のご要望にお応えしています。特にダイオキシン類分析については、土壌・大気・水質・紙・植物・廃棄物等様々な試料について年間950検体の分析実績を誇っています。
また、弊社のダイオキシン分析センターも平成10年6月に完成する予定です。 ダイオキシンの規制の詳細に関しましては、担当の営業マン、もしくは弊社 環境検査事業部 森田(TEL 026-284-5114)までお問い合わせください。
今回の規制により排ガス中のダイオキシン濃度を年1回以上測定・記録することが義務づけられました。
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