1997.12.01
INTERVIEW 自然観察インストラクターにきく。
安富 正道さん
安富ペンションフラワーオーナー/ 森林インストラクター(農林水産大臣公認)/ 自然観察指導員(日本自然保護協会:NACS-J)/ 長野県自然観察インストラクター/ 現在環境カウンセラーの資格取得に挑戦中
ある晩秋の午後、斑尾高原のペンションフラワーを訪ねてみました。オーナーは自然観察インストラクターの安富正道さん。安富さんとは、信濃毎日新聞に連載している弊社の広告「森物語」(上メニューから『森物語』をセレクトしてもお読みいただけます)がきっかけで知り合い、このような機会に恵まれました。
-自然観察インストラクターというのは、どのような活動をなさっているのでしょうか。
植物の名前を教えたり、私は蔓細工や山菜料理などの講師もしています。また、生態学というもっと広い視野にたって、森林のなりたちや、木や動物、そういったものがどのような利害関係のもとに共存しているのかというような本質的なことも説明しています。ミヤマさんの広告「森物語」は、教材として利用させて頂いています。できるだけ多くの人たちに知って頂きたいことですが、特に次の世代をになう子供たちにぜひ理解してもらいたいと思います。
-自然観察インストラクターとしての今後の希望を聞かせてください。
各企業に環境のことをもっと考えてもらうよう働きかける場が欲しいですね。産業の発展と環境保全は相反する面もあると思います。そこに直面したときに企業と私たちとミヤマさんのような環境問題を科学と技術で解決しようとする人、この三者が同じテーブルにつき話し合う機会があれば有効だと思います。 それから森林観察インストラクターの資格制度をもっと大勢の人に知って頂くこと。平均合格率は15.2%とちょっと難しいのですが、自然観察に興味のある方は、ぜひ挑戦してもらいたいと思います。
-安富さんと当社、立場は違いますが、目指すところは一緒ですね。
そうですね。ミヤマさんは産業の面から環境問題に取り組んでください。期待しています。
-ありがとうございます。安富さんも2足のわらじを履いて多忙だと思いますががんばってください。
インタビューをおえて
自然観察インストラクターの活動を通じての社会貢献をと、地道な努力を続けていらっしゃる安富さん。春と秋はペンションのお仕事も一息つけるそうで、「声をかけてくだされば、いつでもお話いたします。」とおっしゃってくださいました。
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