1997.10.01
有毒ガス事故発生。その時ミヤマは・・・
今年の五月十六日、お客様のところにタンク内汚泥の集荷に行き集荷作業を行っていたところ、突然お客様の従業員の方がタンク内に倒れた事故が発生しました。 br>
当社の社員二名が状況からしてこれは危険と判断し、とっさにタンク内に入り救助作業を行うと同時に救急車出動を要請し、なんとか救助することができました。
これはおもわぬ事故によってとっさの判断をせまられたケースです。人命救助かマニュアルどおりの安全性の確保か、大変難しい選択といえます。二人のとった行動がベストであったとはいえないかもしれません。しかし自らの危険を顧みることなくタンクに飛び込んでいった二人は人間として最善を尽くしたことは確かです。マニュアルどおりエアラインマスクを取りに行って装着、救助活動を開始していたら、第一被害者の方の命はどうなっていたでしょうか。幸い数日後には全員退院、元気で職場復帰することができました。
ミヤマではこの事故を機会に安全対策の見直しを進めています。 これまでもミヤマは常に安全を第一に考えてきました。
社団法人三条労働基準協会から「0災章」、長野県危険物協会から危険物取り扱いの保安・安全について努力したとして表彰等頂いています。また、独自の応急処置法マニュアルの作成、社員教育の徹底、タンク内作業者にはエアーラインマスク・酸素濃度計等の装備の充実など最新の知識と装備で危険を回避、あるいは未然に排除しています。
今年の六月二十三日、八月九日、九月一日、九月四日、九月二十日には、救急救命士を講師としてお招きし、救急救命講習が行われました。約百四十名が受講し、止血法、人工呼吸、心臓マッサージなど、ダミーを使って実践。講習の終わりには各自テストを受け、受講者全員に救急救命講習修了証が与えられました。 今後も弊社では社員の安全教育の徹底と安全システムの構築をすすめ、安全で確実なサービスの提供を心がけてまいります。
尚、今回の事故の際の人命救助に対し、後日お客様より感謝状を頂いたことをを附記しておきます。
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